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病院ブログ

院長のひとりごち  焚火(たきび)

冬のキャンプも悪くない。山登りが好きなので、だいたいの週末はアウトドアで過ごすが、この季節はどこのキャンプ場も空いていて、静かだ。星空も綺麗だし、何より不快な虫がいない。寒さ対策を怠ると大変なことになるが、暑いよりはずっといい。

キャンプで最も重要なお仕事は、火おこしだ。普段、スイッチ一つでコンロのガスが容易に着火することは、何と文明的であることだろう! たとえライターや着火剤を家に忘れてきたとしても、何とかあるものを工夫して、火をおこさなければいけない。薪も種類や形状をよく観察して効率よくくべないと、中々上手く火が廻らない。火が付いたと油断していると、直ぐに消えてしまう。新しい薪をつぎ込み、風の通りを配慮し続けなければいけないのは、組織(病院)を運営管理している今の仕事と、よく似ているかもしれない。

熾火(おきび)と呼ばれる状態になれば、ほっと一息、ようやくビールで喉を潤す余裕が出てくる。炎が激しくでていなくても、炭化した薪が赤々と燃え続けるのが「熾き」だが、炎が激しく出ているときよりもむしろ熱量が高く、料理をするのにも暖を取るにもちょうどよい。

人類が最初に火を使ったのが、10万年以上前の旧石器時代からと言われている。太古の人類達は、火をどんな気持ちで眺めていたのだろうか。

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