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病院ブログ
院長のひとりごち 不屈のクワズイモ
今年もリハビリの新入職員が沢山入ってくれた。毎日元気に働きまわっているのを見て、大変嬉しく思う。彼ら彼女らが逞しく育って欲しいと願うばかりだ。
逞しいといえば、最近東病棟の一角に大きな葉っぱを持つ観葉植物が現れた。ハートの形をした愛らしい大小の葉は、天井からの光を受けて輝いているように見える。クワズイモとは、サトイモ科に属する常緑多年草で、文字通り食用ではないが、どんどん縦に伸びることから「出世芋」とも呼ばれるそうだ。よく見ると、地味だが水芭蕉にも似た花も咲いている。大きくなり過ぎたため、病院に鑑賞用として持ってきたのだ。
元々このクワズイモ、葉の形が良いので私が自宅用に買って育てていたが、ある時葉っぱが枯れてしまい、腐ってしまったように見えたため、妻が捨てようとしてゴミ袋に放置していた。偶然私が見つけ、芋だからまた芽がでてくるだろうと暖かくなるまで保管し、庭先に植え直した。そしたらどんどん成長し、雨傘になるくらい大きな葉を携えまでに成長した。どうやら霜には弱いらしいが、芋のエネルギーは不屈のようだ。
このクワズイモのように、我々も沢山の元気を患者に与えたらいいと思う。