院長の独りごち　はたらくということ

4月ももう少しで終わり、5月の連休も近づいてきました。新入職員もだんだん、職場環境になれてきたかな？　自分も昔、当院に初めて出勤した日に考えていたことをふと、思い出しました。 「3人の石切工」のお話はご存知ですか？ 昔、一人の旅人がある街を通りかかった時、建設現場で3人の石切工が熱心に働いていました。その仕事ぶりに興味を持った旅人は、ある石切工に尋ねたそうです。 「あなたは、何の仕事をしているのですか？」 その石切工は、つまらなさそうに 「もちろん、お金を稼ぐためさ！」 旅人は別な石切工に同じことを尋ねてみました。 「自慢の技でこの大きく硬い石を何とか切ろうと頑張っているのさ！」 三人目の石切工に同じことを尋ねてみました。すると、 「多くの人々に癒しと安らぎの場を与える、何処にもない素敵な教会を作っているのさ！」 そう、目を輝かせて答えてくれたそうです。 「あなたは、何の仕事をしているのですか？」もし誰かにそう尋ねられたら、どう答えますか？　もしかして、一人目のあるいは、二人目の石切工と同じように感じている方も少なくないと思います。どちらも決して間違ってはいません。しかしながら、私は三人目のような考えを持つ人材が、院内に少しでも増えてくれれば、と願っています。