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INFORMATION医療関係者のあるある
あけましておめでとうございます。本年もよろしくおねがいします。医療支援部・回復期支援部 大槻です。年末・年始は休日体制の病院でしたが、現在は、平常に戻ってますね。
先日、仕事帰りで乗り換え駅に降車したところ人だかりが。乗り換え時間まで2分しかなかったので、急いでエスカレーターに乗ろうとしたのですが、その時「看護師さんいませんか!!」と女性の声。ん?あれ?人が倒れている。。。しかし、今日は急いで帰りたい。するともう一度「看護師さんいませんか!!!」ん~~。ドクターいませんかぁ~?ではないのか!!と思いながら「はーい!」と声を出している自分がいました(笑)。行ってみると、10代後半から20代前半くらいの女性が倒れていて、近くの人が顔を抑えていました。意識は全くなく意識レベルはJCS300。いびき様呼吸で口腔より泡沫状の唾液流出。明らかな外傷はなさそうです。声を上げた女性の話ではけいれんしていたようです。橈骨動脈で脈拍120を確認して気道確保しました。こういう時に医療関係者がつらいと思うのは、医療機器が何もない事です。その時に一人の若い男性が「自分は救急救命士の学校を先日卒業しました!なにかお手伝いできますか?」と声をかけてくれました。こういう時は、マンパワーが重要です。倒れた時の状態がわからないし、急変して心肺蘇生をするときに、一人では体力的につらい。「ありがとう!!助かります!!」というと、一緒に付き添ってくれました。とりあえず、呼吸はしっかりしているので、そのまま顔を横に向けて気道確保を続けると2~3分くらいで意識が戻ってきました。胸骨を軽く圧迫するとそれを払いのける動作も出てきました。よし!戻ってきた!その1分後には発語も見られました。「今までにけいれんしたことはありますか?」と聞くと、「けいれんてなんですか?」と。あれ?そこか。。。これは「意識レベル」ではなく、「知識レベル」の問題と自分に言い聞かせてそのまま待つこと1~2分。やっと駅員がきて救急車を呼んだようなので、その場を駅員に引き継ぎました。一緒に付き添ってくれた救命士の男性にお礼を言い、帰路につきましたが駅員からお礼の言葉はありませんでした(笑)まあ、急変しないでよかった!!